パスワードはどれくらいの長さにすべき?

長さはパスワードの最も重要な性質です。1文字追加するごとに可能な組み合わせの数は倍々に増えます。下の表は、それが解読時間に実際どう影響するかを示しています。

長さ×文字種ごとの解読時間

長さa–z (26)a–z, A–Z (52)+ 0–9 (62)+ !@#… (95)
6即座に即座に即座に即座に
8即座に27 秒109 秒55 分
1071 秒20 時間5 日346 日
1213 時間6 年51 年8,561 年
14373 日16,746 年196,494 年7727万 年
16691 年4528万 年8億 年6973億 年
203億 年331兆 年1京 年5680京 年

流出したパスワードハッシュへのオフライン攻撃(毎秒約1兆=10¹²回試行)の平均時間。文字はランダムに選ばれた前提です。人が考えたパスワードははるかに速く破られます。

長さが複雑さに勝る理由

記号や数字は各位置の推測をわずかに難しくするだけですが、文字を1つ追加するとパスワード全体の難易度が掛け算で増えます。そのため、単純な12文字は「複雑な」8文字に勝ります。しかも長いパスワードは短くて暗号めいたものより覚えやすいのです。

推奨値

日常のアカウントにはフル文字種で12文字以上、メールや支払い情報を扱うものには16文字以上、パスワードマネージャーのマスターパスワードには20文字以上(または複数のランダムな単語のパスフレーズ)を使いましょう。メールは特に重要です。受信箱を握られると、他のほとんどのパスワードをリセットされてしまいます。

サービスの最低文字数は推奨値ではない

多くのサービスは今も6〜8文字を受け付けます。それはパスワードが拒否される下限であって、安全だという意味ではありません。表が示すとおり、8文字のパスワードは記号をいくつ含んでいてもオフライン攻撃にすぐ屈します。